季節

春宵一刻値千金 短歌修正のお願い

部品単価の上昇は依然収まらず、価格転嫁交渉を地道に続けているところです。そんな中つい先日、誤って単価修正ではなく「短歌修正のお願い」と得意先さんに提出してしまいました。バカ~。なにやってんだ~。まあ間違いだとは気付いてくれますかね。

桜の季節ももう少しで終わり。本格的に暖かくなるのでしょうか。猫たちも気持ち良さそうに昼寝中zzz。

 
中国・北宋時代の政治家、蘇軾が詠んだ「春夜」という漢詩があります。短歌とは異なる、起承転結で構成された七言絶句(四句)で、起の部分からの成語「一刻千金」はなんとなく聞いたことあるかなと。「一攫千金」じゃあありませんよ。楽して儲けようとしてはいけませんなー。

春宵一刻値千金 しゅんしょういっこく あたいせんきん
花有清香月有陰 はなにせいこうあり つきにかげあり
歌管楼台声細々 かかん ろうだい こえ さいさい
鞦韆院落夜沈々 しゅうせん いんらく よるちんちん

春宵一刻値千金 短歌修正のお願い 
その本文は、花見や月見にかこつけた宴よりも、宴後の月夜の閑雅に風情を見出す風流人の心持ち、を詠んでいるのだそう。今から1000年近くも昔の時代に、そのようなしゃれた詩が詠まれていたことに驚きです。

自分もちょいと格好つけて、その春夜の情景に思いを馳せながら、風流人の心持ちにて花見をしてみました。とは言うもの…「短歌修正」などと間違えたことをついつい思い出し。どうも格好つかないなあ。